しょーちゃんの手も借りたい ページ36
S「え〜オレンジジュースぅ…」
唇を尖らせる翔のほっぺをフニッとつかむ。
M「ジュースばっかしダメ。今日はお茶。」
S「ぶぅ…」
俺だって珈琲飲みたいし。
実家から送られてきた大量の新茶にため息をつく。俺の実家はお茶処で、お茶っぱは買うもんではなく自分の家で育てたり親戚から貰うもんだったりする。
でも実家を出てかなり経つとあんまり緑茶、飲まなくなるんだよね。
お裾分けしたり、会社の給湯室に寄付してもまだ大量。これ来年の5月になってもあるんじゃ…なんて恐ろしい考えがよぎる。
S「はわわぁ〜お腹たぽたぽ〜」
M「お腹しまいなさいッて!」
ソファに寝そべる翔を転がしながらパソコンを開く。あ、コレ…
翌日。
M「ただいま〜」
S「おかえりー潤、買って来たよ!」
M「よし。じゃあ翔もお手伝いして。」
S「はぁい!」
すり鉢に茶葉と砂糖を入れたら
S「翔がゴリゴリしたい!」
M「じゃあ、頑張って。」
翔が買って来たさつまいもをふかす間に茶葉を粉状にする。
M「違う違う。片っぽは動かさないでもう片っぽをゴリゴリするの」
上からゴンゴン叩く翔に言うと
S「知ってるよ〜今からそうしようとしてたの」
何故かお尻も一緒にフリフリしながらすりこぎを動かす。
必死で笑いをこらえながら、次は蒸しあがったさつまいもを素早くつぶす。
M「熱いから気をつけてね」
S「はぁい!」
熱いうちに小さな団子を作っていく。
M「翔。おんなじ大きさにして?」
S「んも〜潤、細かい!」
あんまり言うとふてくされるから、黙っておく。もう火が通っているから多少は違っても問題ないし。それにしても不器用だな(笑)
S「気持ち悪ッ!一人でニヤニヤ…」
あやうくドン引きされそうになりながら。
M「よし、じゃあこの中でコロコロして」
茶葉の衣をまぶしたら団子の出来上がり!
普通に飲むよりは茶葉が減ったかな?
そしてやっぱりこの団子には緑茶。翔のリラックマカップにもなみなみと注いでやる。
S「はひょ〜やっぱり日本人はお茶だねぇ」
キラキラおめめを細めるから、オレンジジュースのくだりはどこ行ったんだ?と問いかけたくなるが
M「そうだねぇ〜」
ニッコリ笑って、茶筒を軽く振ってみる。
あとは翔と何を作ろうかな?
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千翔(プロフ) - ひゃー( ´艸`) 今回もかわいいですね! しょーちゃん♪ 次の更新も、楽しみにしてまーす(^_^)v (2014年5月28日 18時) (レス) id: 978e8f34d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - *はな*さん» 星明かりだけの中なんで、照明持参でどうぞ! (2014年5月18日 7時) (レス) id: afc9116f09 (このIDを非表示/違反報告)
*はな*(プロフ) - ザ・セット回転しやがれ〜!…って真似されてましたよね♪今回は綺麗なスイーツのお写真が沢山で嬉しいです♪ イケメン二人が浴衣で散策してる所を…木の影から見ていたい。( 〃▽〃) (2014年5月18日 5時) (携帯から) (レス) id: 2a82fe1f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - 彌生さん» はじめまして!お山ラバーの方に楽しんでいただけて嬉しいです。謎…ですよねぇ~決めてないだけなんですが(笑)おいおい出るかもしれませんのでお楽しみに。 (2014年5月12日 9時) (レス) id: afc9116f09 (このIDを非表示/違反報告)
彌生(プロフ) - はじめまして!いつもはお山に棲息してます。ここのしょーちゃんが可愛くて、すっかり虜になっちゃいましたぁ♪そんなしょーちゃんをこよなく愛するJもステキだし。でも、何だか訳ありなしょーちゃんの謎がとっても気になってます。これからもヨロシクですm(_ _)m (2014年5月12日 9時) (レス) id: 9c607b9682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆみ
作成日時:2014年3月12日 17時