ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんと又貸し ページ32

〜5/1VS より〜


昼休みのデスク。

メロンパンをかじっていた二宮が突然、ツーッと椅子を寄せると耳元で

N「ねぇ、そろそろ団地妻返して。」

小声で囁くから、珈琲をふいてしまった。


N「あーあー。ほれティッシュ」

机を拭きながら

M「連休明けでイイだろ」

N「連休だから必要なんじゃん。明後日までね。よろしく」

スタスタと歯磨きに行ってしまう。

M「お前の連休…淋しいな。」

そう言いながら、はてさて困ったなと頭をかく



退社後、いつもならまっすぐアパートへ帰るが今日はスーパーへ。

いたいた。

M「加藤！」

「あ、こんばんは先輩。今日はインゲン豆が安いですよ」

M「ちょっ、こっち。お前、アレ返せ」

「アレ？あ〜実は大野さんに…」

M「マジかよ！それご法度だぞ！」


ヤバいヤバい。


O「お〜松本君。今日はインゲンが」

M「それ聞いた。大野君、団地妻返して」

O「アレ加藤のじゃないの？相葉ちゃんに…」

M「ざけんなよ！」


とりあえずインゲン豆は買って、派出所へ。
あ、今日は夜勤か〜良かった。


A「松潤！落とし物？」

M「ええ、僕の団地妻が行方不明で。」

A「松潤、奥さんいたの！？いつ頃いなくなったの？服装は？あっ松兄！大変！潤君の奥さんが！！」


あぁ〜天然面倒くさい…

松兄に聞こえないように交番の外へ相葉を引きずり出す。

M「ちげーよ。お前、大野君から団地妻借りたろ？あれ返さないとマズいんだよ」

A「あ、そうなの？今ちょうど松兄に…」

オイ！仕事しろ！税金泥棒が！！



無事？団地妻の紙袋を下げて帰宅する。

M「ただいま〜」

S「んも〜潤遅いぃ！翔、心配して相葉に捜索願出しちゃったよ？」

ぎゅっと抱きつく翔の頭を撫でて

M「ごめんね？」

S「別にいいよ！ちゃんと帰って来たんだから。…ところで団地妻ってナニ？」

税金泥棒！(白眼)

M「えっと…秋葉原の新しいアイドルだよ？」

S「ふーん。変なお名前〜あ、お土産？」

M「あ、それ違うッ！」


リビングの蛍光灯に照らされて笑う団地妻…

S「ナニこれ、ナニこれ〜！？キーッ！」


次の日、結局翔にズタズタに切り刻まれたDVDを片手に

同じものを買うか、どうせならギフト券にして違うものを買ってもらった方がいいのか

つい同僚にまで余計な気を使ってしまう自分を呪いながら、会社へ重い足を運ぶ。


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