ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんは雨の日… ページ31

S「ぶぅ…レタスサンド…おでかけ…」

久しぶりのドライブデートを予定してたGWの初日はあいにくの雨。

M「しょうがないじゃん。お休みまだあるから。ね？ほらレタスサンド、食べよ？」

とりあえずランチボックスに詰めたそれを見せてご機嫌とりを試みる。

S「しょおはお外で食べたかったの！
お家はつーまーんーなーい！！」

ラグの上で大の字になってゴネる。

…ったく。


M「お家だって面白いよ？そうだ！アーアーゲームしよ。」

S「あにそれ。」

ラグに転がったまま大の字の動きが止まる。

M「まずは、ボール作るの」

古新聞をわざと音を立てて破いてみせる。

S「翔も作る！」

M「うん。ピンポンの玉くらいに丸めて」

S「テープでとめる？」

M「あ、テープは使わないよ。ぎゅっとして」

S「ぎゅー…」



小さな玉が出来たら


M「ん。そしたら、翔が攻撃、俺が守備ね。俺の口にボールが入ったら翔が一点だよ」

S「簡単じゃん！翔が勝っちゃうよ？」

M「プレイボール！アーアー…」

俺は口を開けるけど、手のひらを口の前で羽根みたく動かしてボールを妨害する。


S「アハハ！潤、オマヌケ〜！」

腰を抜かして翔が笑うけど、ボールは入らず。

M「はい交代。」

S「アーアー」

M「翔もオマヌケ！」

これ、ボールが入るか入らないより、守備の時が最高に笑える。

さんざん守備と攻撃を繰り返した後、笑い疲れて


S「は〜疲れた！」

M「ん。じゃ、レタスサンド食べよ。今日はメッツもあるよ」

S「あ、飲む飲む〜喉かわいた！シュワウマ〜」


すっかりご機嫌が戻った。


S「潤は面白いコト知ってるね！」

M「あぁ、こういうの大学の寮の飲み会でよくやってさ」

S「翔も！翔もね、中学と高校が寮だったんだよ？」

M「そうなんだ〜」

S「翔の寮ではね〜もしもゲームとかした」

M「へぇどんな？」

S「えっとね…」



たっぷり遊んだら、ベッドでお昼寝。

薄暗い寝室の中でぽかぽかの翔を腕の中におさめる。

M「明日は晴れるといいね」

S「でも潤、明日お仕事でしょ？」

M「え？GWって言ったじゃん。明日もあさってもお休みだよ？ 」

S「そうなの？知らなかった！やった♪」

くりくりと顔をこすりつけながら、ウトウトする翔の髪を撫でて

じゃあ後でてるてる坊主を作るのもいいな…と目を閉じる。

雨音が強くなって深い眠りに二人をいざなう。


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