ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんとひなたぼっこ ページ4

S「いってらっしゃい！」

潤にちゅーして無事に送り出したら

(潤は甘えん坊さんだから会社行きたくないよ〜ってゆうの。まったく俺がいなかったら何にもできないんだもん。まいっちゃうよね。)

洗濯機からおパンツとかを出して干す。

すると下から大家さんのおばあちゃんが、

「翔ちゃん〜！桜餅食べよう！」

とお誘い。

S「あーとーで！」

ベランダから叫んで、寝室に。

ヒモって言っても忙しいんだから！

寝室に置いてある小さなガラスのライトを持ってまたベランダに。

S「たくさんお食べ〜」

コップぐらいの大きさのそれをベランダに並べる。あ、黒猫ちゃんもひなたぼっこ…

このライトはお日さまを食べて光るの。

お昼にたくさんお日さまを食べて、夜になるとお部屋で光る。

フェリッシモって通販の会社知ってる？潤の会社の女の子の下着とかも売ってるの。

大家さんに見せたら

「あ〜千趣会ね。」って

違うよって何回も説明したんだけど。

でね、他にも色んなものが売ってて、その中にコレがあったの。

切り子のガラスがすごくキレイでね

このライトを買ったお金は東北の電気をちょびっとお助けするんだって。

潤、偉くない？

だけど一つ心配なの…

大家さんに聞いたんだけど、千趣会って、ずーっと永遠に品物を送り続けてくるんだって…怖い。

潤はね

M「大丈夫だよ？寝室にいっぱい置こうよ」

って笑うの。のんびり屋さんなんだから。

翔の寝る所が無くなったらどうしよう…

夜だけ大家さんの家に行こうかな？


…


夕方。

桜餅も食べて、大家さんちにお泊まりしてもイイって言われたからちょっとだけ安心して帰ってきたら、また新しいライトが届いてた。

ベランダから洗濯物とライトを寝室へ。

赤、黄色、緑、青、紫…

暗くなってきた寝室をガラスの灯りがほんのり照らす。

スイッチを入れなくても
こうして勝手に光り出して、もうすぐ潤が帰ってくるよって教えてくれるんだ。

ダウニーの香り、ふわふわのパーカー

やっぱり潤のお家に夜もいたいな…


M「翔？ただいま！」

潤の香りで目が覚める。

やっぱりやっぱり

S「ねぇ、潤。ライトは大家さんちで翔が潤のお家がいいの。」

お願いしたら、潤は目を丸くして

M「ライト？寝ぼけてんの(笑)当たり前でしょ？どこにも行っちゃダメ」

ギューッとしてくれた。

明日もっかいやっぱお泊まりしないって大家さんに言わなくちゃ…

潤の胸にペタンと顔を押しつける。


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