ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんとイチゴタイム ページ26

M「ただいま〜」

S「おかえりー！ギューッ！」

M「待って待って。」

あわてて両手を上げると

S「…だっこ。」

唇を尖らせる。

M「ほらイチゴ買ってきた。ハイだっこね。」

S「わーいイチゴ！」


パタパタと流し台に走っていってしまった。
無視か。おーい、潤のココ、空いてますよ！



鞄を置いて皿に翔が洗ったイチゴ。一つだけ、厚めにスライスして切り込みを入れる。

M「はいはい、お待たせ〜」

S「イチゴ♪イチゴ♪」

テーブルの前でフォークを握りしめ、すでに臨戦態勢のいただきマフィア。

M「いただきまーす」

皿の脇にコトリと牛乳を置く。

S「え〜牛乳？」

M「牛乳。大きくなれないよ？」

うん、想定内。
アレコレ好き嫌いが多いんだから。

S「ぶう…あ、ハート！可愛い〜」

一個だけ遊びで切り込みを入れたハートイチゴにまたテンションが上がって忙しい(笑)


S「ね〜他のもハートにして。」

…うん、想定内。

M「じゃ、フルーチェも買って来たから、翔もお手伝いして。」

S「はーい！！」


翔の袖をまくってやって、ボウルに牛乳を開けて

S「フルーチェいっきまーす！」

M「ほら混ぜて。」

翔がシャカシャカ混ぜている間に

横で残りのイチゴをスライスしてハートに。切り込みを入れた残りは

M「ほら、あーん」

S「あーん！フルーチェとイチゴは地球を救うね♪」

んなアホな。

出来上がったフルーチェを器に入れて、再びテーブルへ。


M「いただきます」

S「あ、待って待って！」

M「？」

S「はい、あーん！今日もお疲れさま！」

ニコニコとハートイチゴとフルーチェをスプーンですくって寄越す。

S「おいし？ねぇおいしい？」

クリクリおめめが見上げて来るから

M「うん。翔もあーん」

ヒナみたいにバカでかく開けた口に入れてやる

S「おいしー！フルーチェ最強！」

キャイキャイとはしゃぐのを見てたら、１日のあれこれが吹っ飛んで行く。

やっぱりイチゴとフルーチェは地球を救うのかもしれないと思いつつ

M「もう一口ちょうだい」

S「え〜潤の一口おっきいんだもん」

ぶちぶち言われながら、口を大きく開ける。


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