ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんとしりとり ページ19

S「潤、しりとりしよ〜」


休日の昼下がり。入学式シーズンだからか、いつもより子どもが少ない静かな公園でひなたぼっこ。

ひなたぼっこと言うにはキツいくらいの強い光が桜の間から射しこむ。

ベンチに腰かけた俺の膝に翔が頭をのせて寝そべる。桜からは緑の葉が飛び出して、寝そべった翔もボーダーTシャツを肩までまくり上げている。

そろそろ半袖を出さなきゃ…てか、日焼け止め必要じゃね？翔はすぐ腕出しちゃうから。ドラッグストア寄らなきゃ



てな事を思いつつ

M「イイよ。リンゴ。」

とりあえず羽織っていた白シャツを、日焼けしないように翔にかけながら言う。

S「ゴシゴシ。」

M「そういうのアリ？」

まだ一周目だけど。


S「アリなの！早く」

M「シ？シチュー。」

S「ちゅーし。」

M「またシ？シラス。」

S「寿司。」

M「えーっまた？もう無いよ。ねえ、翔。ドラッグストア寄って帰ろ？」


S「シ。シ！」

がばっと起き上がって、不満げに唇を尖らす。

M「シ？思いつかないもん。降参。」

S「んも〜シってゆったら、翔好きじゃん！」

M「へ？」

S「早く。」

M「後でお家帰ったらね？」

S「いーま！ゆって。」


え〜…

周りに小さなお子さまがいない事を入念に確認してと


M「翔、好き。」

S「キスして。」


え〜え〜…

もう一回、大きめのお子さまもいない事を入念に確認して。


二人の間でしわくちゃになってたシャツをかぶって唇を合わせる。


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special version 〜藤の契り→←しょーちゃんの鼻歌

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