ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんの鼻歌 ページ18

S「そっれ行け〜プリンプリンプリン♪どこまでも〜」

M「プリンプリン♪」

S「きぃみと一緒に〜どこまでも〜」

M「プリンプリン♪」

朝日の差しこむソファの上で翔が俺のネクタイを結びながら、最近テレビではまっている人形劇の歌をニコニコ一緒に歌う。

俺はその番組あんまり知らないけど翔が歌うのをすっかり覚えてしまった。

S「ゴーゴーゴーゴー♪」

M「プリンプリンプリン♪」

すっかりおててがお留守だが、ま、ネクタイなんて駅で結べばいいし、翔がやりたいと言いだしてから少し早起きしてるから時間は大丈夫。



S「ガランカーダちょっおぉとおかしな響き♪」

M「わーわーわー！翔、その歌ダメ！」

さっきの曲とは違って、こっちの曲はアラビアンテイストのかなり癖がある歌で…

S「ガランカランラン♪ガランカラン♪」

M「やーめーてー(笑)」

S「なんで？ガランカランラン♪ランララン♪」

面白がって翔が何度も特徴的な節を繰り返す。



M「コラ！おてて動かして。遅刻しちゃう」

S「ガランカランラン♪ガランカラン♪」

とうに出来上がった結び目をあげたり下げたりしながらまた歌いだすから

M「ダメ。」

その手を軽く押さえて、もう片方で翔の口をふさぐ。

M「その歌、会社で思い出しちゃう」

あるよね？頭ん中で離れなくなるヤツ。



S「なあんだ。そんなの」

翔がネクタイから離した手を、口元の俺の手に回して両手で握る。

S「…いっぱい思い出して？」

綺麗な白い歯で俺の人差し指を噛んだ。

M「翔…」

S「いっぱいいっぱい思い出してよ」

次は中指。


M「…ダメ。」

S「なんで？潤噛まれるの好きじゃん」

朝日に似つかわしくない妖しい笑みを浮かべる

M「だって会社で思い出したら、部長にこうしちゃうかも」

手の甲にキスをすると

S「それはダメ〜！」

首に手をギュッと回してくるから自然と唇にキスをする。

S「遅刻しちゃうんじゃないの？」

ニヤリとして、また唇を噛むから

M「ん…ちょっとだけ」

横目で時計を確認して、柔らかな髪に手を差し入れる。


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