ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんのタチツテト ページ15

今日は社員研修だった。

M「初対面の人とお話するのに役立つタチツテトって翔、知ってた？あのね」

意気込んで話そうとしたら

S「知ってるよ！」

超ドヤ顔で返された。

あ、そう言えば翔はお育ちのせいか、割と人見知りしないよな〜

でもマナー学校の話とか本当に知ってんのかな

M「んじゃ言ってみ？」

自慢毛ボーボーの翔を膝に乗せる。

ちなみに

タ 食べ物・飲み物
チ 小さな知識
ツ 通勤・通学途中の出来事
テ 天気
ト 時の話題

コレだけ知ってる人が人見知りで困るのかな〜っつうのは疑問だが

翔先生のお話を聞く。

M「タ」

S「楽しく〜！」

M「チ」

S「ちょっと教えてぇ？」

そんな小首傾げて、こっち見上げるの反則じゃないか？

M「ツ。」

S「ツ？ん〜ツはパス！」

ナンだパスって(笑)可愛いな。

M「もうパス無しね？ …テ。」

S「手と手を合わせて〜」

俺の膝に乗ったまま、コチラを向いて合掌してみせる。

M「どした。どした。次、最後。 …ト！」

S「ト〜」

一瞬宙に視線が泳いだ後、ニッコリして

S「ともだちん…」

M「言わせねーよッ！？」

慌てて後ろから羽交い締めして口を塞ぐ。

しばらくモガモガして

S「プハッ！潤、死んじゃうよ〜なんでゆっちゃだめなの？翔、コレね〜相葉に教えてもらってたくさんお友達出来たよ？」

…相葉(白目)
早く殉職しねーかな。

M「なんでもかんでも、そういうのは良い子は言わないの！今度ゆったら潤、絶交するよ」

あやうくつかまれそうになったオマタから手を外して言い聞かせる。

S「はぁい…」


M「ね、潤のタチツテトはある？」

S「ん〜？あるよ！」

M「じゃ。タ」

S「楽しく〜！」

さっきと一緒じゃん(笑)

M「チ…は？」

S「チュー♪」

嬉しそうに唇を突き出すから

M「ホントにそういうのどこで習うの？」

少し伸びた髪を耳に掛けてやって、そのまま頭を引き寄せる。


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