48、黒と白のあの子 ページ11
「……」
「……」
気 ま ず い。
沈黙はちょっとキツイなぁ…
いやでもさ、何話せば良いわけ!?
話題、話題……
「き、綺麗な髪ですね！」
「えっ、嗚呼、ありがとうございます？」
嗚呼、絶対に間違えた私。
さっきの美人さんといい、素敵な髪だし、褒めて当然じゃ無いのか……
いや、普通ほぼ初対面で急に髪褒めないか…
というか、この人の髪、
「白の中に黒が入ってるんですね！
私の知り合いの子と反対だ！」
遠目では気付かなかったけど、黒いのが一房混ざってる。
まあ、あの子の場合混ざってるんじゃなくて、毛先の色が違ったんだけど。
「えっ！それって黒の髪に白って事ですか⁉
その人、どういう人なんですか⁉」
えっ、何。急に。
やっぱり沈黙キツかったとか？
でもこんなに食いつくもの？
「ええっと、とっても良い子ですよ。
優しくて謙虚で健気。自分の事を二の次にしてしまうところもありますが、そこもまあ、見ようによっては美点ですし。
それに何より好物食べてる時が可愛らしくて！まるで現世に舞い降りた天使なんですよ！」
それはそれとして、質問には答えねば！
せっかく聞いてくれたんだ。ただ自分の弟分自慢がしたかったのではない。決して。
「そ、そうなんですか。天使、か。
じゃあ、彼奴ではないな」
「彼奴？誰ですか？」
私の言葉を聞いた敦さんが、残念そうに呟いた。
どうやらあの子を、他の誰かかもしれないと思ったみたいだけど、誰？
「いや……僕の不本意ですが相棒、なんですが…
強いんですけど、とにかく偉そうな奴で！血も涙もない冷血人間！プライドは天よりも高い！自称卑しき犬の癖に、僕が禍狗って云うと攻撃してくるし！合わないんです。根本的に！
貴女の知ってる方が天使なら、彼奴は悪魔です！」
「…練習したみたいにスラスラ悪口が出てくるんですね。
そこ迄いくと逆に…いや、何でもないです」
逆に仲がいいのではないか、と思ったのを言ったら気分を損ねる事くらい判る。流石に。
「というか、捜してるんですか？その人のこと」
「ええまあ、『何としてでも見つけ出せ！』と言われてしまいまして……」
「そうなんですか、大変ですね」
家出か何かだろうか。知らない人だけどちょっと心配だ。
「早く見付かるように祈ってますよ」
「ありがとうございます。
まあ、やっぱり彼奴いないとなんだか張り合いがないですし。頑張って捜します」
なんだ、やっぱり仲良しさんだったらしい。
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モナミ(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» またコメントして頂けるなんて！ありがとうございます！私のイメージの中の心操君なので、少し不安だったのですが、カッコいいと言って頂けて嬉しいです！ (2018年7月31日 12時) (
レス) id: 9deaa88755 (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - 心操くん、かっこよすぎでした。お友達になりたい。更新頑張ってください！ (2018年7月30日 17時) (レス) id: fbc86b6b3a (このIDを非表示/違反報告)
モナミ(プロフ) - 晴夏 and Siki and Leonさん» ありがとうございます！ここから頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月30日 8時) (レス) id: 9deaa88755 (このIDを非表示/違反報告)
晴夏 and Siki and Leon(プロフ) - ハハ、早く続き見たいです。 (2018年7月22日 21時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
モナミ(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» 凄く嬉しいです！ありがとうございます！期待に添えるようにもっと頑張ります！ (2018年7月8日 21時) (レス) id: 9deaa88755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モナミ | 作成日時：2017年10月22日 7時
