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Aが帰ってこない
電話も繋がらないし
こんな夜遅くに女子が一人で出歩くとか危険すぎるでしょ
いや、原因俺か…
静かな部屋で1人ため息をつく
『またAに嘘ついちゃったな』
〜今日の昼休み〜
「ほんとに誰もいないね屋上！」
『そうだねー』
呼び出されてこの子とお昼を食べることになったけど
こういうときは決まってそういう感じの話をされる
まぁ、つまり恋愛系の話
なんとなくたわいもない会話をして
「阿部君ってさ、好きな人とかいるの？」
予想通りの話が振られる
『特にいないかな』
こういうときに誰かの名前を挙げると面倒くさいことになる
好きな人がいないことはほんとだけどね
「私、さ」
改まったような顔をして女子がこっちを向き直る
『ん？』
また…告白かな？
「私、誰にも言ってないんだけどね」
「精神系の難病…もってるんだ」
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作者名：ばにらもなか | 作成日時：2021年9月25日 9時
