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「ふぅ…気持ちよかった……あれ、どうしたの?」
お風呂から上がると、こっちを心配そうに見てくる3人
「お風呂長すぎた?いやでもそこまで入ってないとは…」
青「…先輩」
藤井君は立ち上がると私の前で止まり、そして言った
青「…2人から聞きました
ストーカーと、手紙や小瓶の話も」
…知ってほしくなかった
藤井君に心配してほしくなかった
だって…
青「…迷惑だなんて思わんといてください
俺に早よ言うてくれればこんなことにならんかったの…」
「…でも」
青「”でも”ちゃうやろ…
俺、先輩の辛そうな顔だけは1番見たくないんです
お願いやから…俺を頼ってくださいよ…」
そして、気づいた時には
藤井君は私を優しく
抱きしめていた
お風呂での暖かさなのか、藤井君からの暖かさなのか
凄く心地良い
だから、だろう…
青「…ええですよ、涙、我慢せんでください」
頬を伝う冷たい涙が止まらない
赤「ひひっ…やっと泣いたわ」
黄「なんでずっと我慢するんかな…」
2人もこっちにきて
飛びながら頭を優しく撫でてくれて
赤「泣け泣け!!泣いた分俺らが笑わしたるわ!!」
黄「ん、泣けるだけ泣いて心、楽にせえ」
泣き続けたせいか、藤井君のシャツはビショビショに
けど、そのおかげで、やっと決心が出来た
青「先輩」
「…藤井君……助けてっ…」
青「へへ…よく出来ました」
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時