白と黒の人形たは幸せにしてくれるらしい【赤黄】 (ページ43)

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【Ryusei.F side〜】

今日は先輩も定時に上がることができ、俺は先輩と共にスーパーに寄ってから先輩の家に上がった

青「あとは俺に任せてください

先輩はお風呂ゆっくり浸かってきてくださいね

多分やけど、最近ゆっくり出来てへんやろうし」

「うん、ありがと」

そう言うと、先輩はお風呂に湯を溜め、少し経つと行ってくると一言言い、お風呂へと向かった

その間に俺は、今日の晩御飯を作ることに

…しようかと思った

作ろうと思った時、俺の元にジュンタ君がやって来た

黄「藤井、俺、Aとの約束を破らせてもらうわ」

青「どういうことなん？」

黄「これ、見てみ」

小さな手で抱えていたのは、小さな瓶

黄「こんなん持ちたくないんやけどな…

この瓶がこの前、ポストの中に投函されとった封筒の中に入っとった」

瓶の中には、白い液体のようなもの

俺はどこか胸騒ぎがして、そっと、瓶の口を止めていたコルクを開けた

すると、ツンとした独特の匂い

青「…まさか」

赤「…言わんくても分かるやろ、それの正体」

…こんな物が先輩の家に届くなんて、そんな事があるのだろうか

黄「それと、藤井にほんまにお願いがあんねん」

赤「…Aを、助けてほしい」

…俺はこの後、2人から先輩の身に起きている事を全て聞いた

ストーカー被害、そんな話、先輩から一言も聞かなかった

いや、言わなかったのか？

それは何故…

黄「…藤井を巻き込みたくないから…やろうな」

赤「ほら、Aって仕事のミスが多いやろ？それで、よく藤井に助けを求めて…

…前もAが閉じ込められた時も藤井が助けてくれて

それで、迷惑もかけられないとか思って、巻き込みたくないって思っとるとちゃうんかな…」

先輩らしいといえば先輩らしい

でも…

…俺は、先輩の辛そうな顔だけは何をしてでも見たくないねん