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青「先輩、今日外回りが終わったらそのまま直帰します」
「分かった、気をつけてね」
そう答えると、鞄の中からひっそりとダイキが藤井くんに向かって手を振った
それを見た藤井くんはバレない様にそっと手を振りかえし微笑んだ
…なんて幸せな空間なんだっっ
………と、浸っているうちに藤井くんは外に行ってしまい
鞄の中のダイキは口を開けて笑っていた
こりゃ、帰ったらジュンタにすぐ話して笑い話にされそうだな
まあ、良いけどさ
私は目線を再びパソコンに移すと、すぐ後ろで声をかけられた
『佐々木さん、これ明日までなんだけどやってくれない?
ちょっとお母さんが倒れちゃってすぐに行かないと…』
渡してきたのは山積みの資料
しかも、明日までという急すぎる期限付き
「そうですか、分かりました、お大事に」
『ありがとぉぉ…!!さっすが佐々木さん!!!
じゃあ、お先に!』
…どうせ、お母さんが倒れたとか嘘なんだろう
だって、
赤「…メイク濃すぎてっ…腹ちぎれるわっ…」
ダイキが鞄の中で声を出さないように気をつけつつも、腹を抱えて笑っているほどメイクが濃いから
合コンにでもまた行くんでしょうね
こういう時、断るべきなのだろうけど、どうせ断ったらガミガミ何か言ってきそうだし
最近はあの琴音もいる
うざったい事になるくらいなら仕事を受け取ったほうがマシだ
…午後3時
ここから何時間かかることやら
…ジュンタにはお菓子でどうにかお腹満たしておいてなんて言っておくか
と、思いつつ仕事をこなし
…気づいた時には午後11時だったのだ
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お待たせしました!!
作者、戻りました!
この『白と黒の人形たは幸せにしてくれるらしい』をよろしくお願いします!
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時