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【Junta side 】
「んふっ…あたしっ…しあわせだぁ〜」
そう叫びながらソファに寝転がるA
事の発端は約30分前
「ねえ、せっかくだから少し飲む?」
この一言やった
俺とダイキは多分この体が酒を受け付けないと思い、Aと藤井の2人が飲むことに
明日のこともあり、なるべく度数の低いお酒を飲むようにしていたものの
30分後には
「あたしっ…こんなにしあわせなのっ…はじめてっ…」
喜んだら次は泣き始める
「ダイキとねっ…?ジュンタとねっ…?であってねっ…?
そこからしあわせなのにっ…
ふ、ふじいくんとっ…こんなこともっ…できるようになってねっ…?
あたしっ…すっごくっ…しあわせっ…」
青「先輩飲み過ぎですって…」
「ふじぃくっんっ…へへっ…」
青「泣きすぎると明日目腫れますよ」
そう言いつつ、そっとAの頭を撫でる藤井
すると、落ち着いてきたせいか、ゆっくりと目を閉じるA
赤「ひひっ…赤ちゃんやな」
黄「泣いて、撫でられて、寝る…ほんまやな」
青「…ベッドはどこなん?」
黄「ん、こっち」
俺は寝室に繋がるドアを開けると
藤井はソファで眠るAを抱え、ベッドへと運んだ
通称お姫様抱っこ、その状態で
ゆっくりと下ろし、布団を掛ける
藤井はベッドの淵に座り、そっと頭を撫でる
青「先輩、いつもいつも会社でミスばっかで
周りに迷惑かけてもうて、俺に何度も何度も聞いてきて
…でも俺、それでも毎日頑張っとる姿がカッコよくて
見せてくれる笑顔が…可愛らしくて…
そんな先輩と、ダイキくんとジュンタくんのおかげで一緒に過ごす時間が増えて
…俺も、ほんまに幸せやねん」
赤「ひひっ…幸せやってジュンタ」
黄「せやな、ええ感じやんダイキ」
青「…2人は今から俺がすること、先輩に言わんといてな?」
黄「ん、分かったわ」
藤井はそっと
Aの手の甲に
キスをした
青「おやすみなさい、先輩」
静かに寝室から出た藤井について行くと、また会社でと一言言って
家を出て行った
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時