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人形と話してる以前に、人形が喋ってる
そんな姿を見られたら藤井君に嫌われるな決まってる
どう考えても変な奴だって思われる…
と、思っていたのだが
「ふ、藤井君…今のはね…?」
青「……すごっ…」
「えっ…?」
青「えっ…喋れるんですか!?人形と!?」
「喋れるっていうか…喋ってくるというか…」
青「ほんま凄いですっ!!!俺小さい頃から憧れとったんですよ…
人形と喋れたらなって…」
赤「…なんか思ってた展開やなかったな!」
黄「まあまあメルヘンな男やな」
そう、藤井君は思ってた以上に脳内お花畑な人だった
人形と喋っていても、人形が喋っていても
藤井君にとっては、引くのではなく、憧れの夢が叶った瞬間だった
青「へへ…初めまして人形さん
藤井流星って言います」
赤「ひひっ…俺ダイキ!」
黄「ジュンタって言います」
青「うわぁ…ほんまに俺…人形と話しとる…!!!」
なんか、どんどんと目元が潤んできてますよ、藤井君よ
『なんか、ええ感じな空気になっとるな』
「ふふっ…はい、なんか幸せです」
『ん、それが一番ええねん
ちょっとした事から幸せって生まれるんやから』
「横山さん、いい事言いますね」
『なっ…ちょっ…照れるやんか…』
どんどんと、白い肌が赤く染まっていく横山さん
赤「はぁ…お腹空いたぁ!!A、早よ帰ってご飯食べようや!」
黄「俺もお腹空いてもうたわ」
「色々あったしね…早く帰ろっか…!
藤井君もどう?」
青「俺もええんですか?」
「もちろんだよ?」
青「なら、お言葉に甘えて…!」
ということで我々は家に帰ることに
修理費は要らないと横山さんが
…家には食材がたんまりあった気がする
せっかくだからちょっといい感じの、作ってみようかな
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時