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まだ外が暗い朝、私は昨日の残りの仕事を終わらせる為、いつもよりも早く会社に来た
きっと誰もいない、清々しく1人で仕事ができるかもなんて思っていた
オフィスのドアを開けると、一気に漏れ出す光
琴「あ!先輩!おはようございますっ!」
多分、一番聞きたくなかった声だ
「あ…あぁ、おはよ琴音さん…」
琴「ふふっ…先輩、今日はお早いんですね?
いつもならもっともっと遅いのに!」
…イラっ
琴「あ、寝癖立ってますよ?
女性として綺麗にしないと!」
…イライラっ
「そ、そうね…少しお手洗いに行って見てくるよ」
琴「はいっ!そうしてください!」
…っっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!
赤「……………A?」
黄「ダイキ、今は黙っとき」
鞄の中でダイキとジュンタが何か言ってるけどそんなの気にせず、私は場所から”一番遠い!!!!!!”お手洗いに入った
ここ重要、”一番”だから
エレベーターに駆け寄ってとにかく部署から離れる
たどり着いたお手洗いに入り
「………ぁぁぁぁぁ!!!!!!」
赤「…いつものAとちゃうわ…」
黄「当たり前やろ、あんなん言われたら
…言うてること合っとるけど」
「ジュンタっっっっ!!!!!黙らっしゃいっっっ!!!!!」
赤「ほらほらー!!笑顔やでーー?」
「五月蝿いなっっっ…!!!」
…私は
近づいてきたダイキを
投げ飛ばしてしまった
赤「痛っ…」
黄「ダイキっ…!?…ほんま何しとんねんっ!!!」
痛みに悶えるダイキ、それを見て私に怒るジュンタ
だけど
この時の私は
ただただ、琴音からの怒りに全てを任せてしまっていた
「本当に五月蝿いっ…あんた達連れて来なければ良かったっ…」
黄「…ダイキ、帰るで」
赤「ジュンタ…?」
「どうぞどうぞ…ご勝手に!!!」
ジュンタはダイキを支えるように立たせ、出て行った
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時