白と黒の人形たは幸せにしてくれるらしい【赤黄】 (ページ27)

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現在時刻、11時56分

今日も藤井君とランチに行こうとしていた

ちなみにというのもあれだが、この作戦を遂行し始めてから、周りの女性社員達からの当たりが弱まった

…かもしれないように感じる

まあ、色々あったが、意外にもダイキの作戦が上手くいっている

赤「ひひっ……顔きもいで？」

「黙らっしゃい…今ダイキのこと褒めてあげてるんだから…

……藤井君、ランチに…」

なんて言おうとすると、最近は例のあいつがやってくる

琴「藤井先輩っ！ランチに行きませんか？」

青「え、ぁ…俺佐々木先輩と…」

琴「私、美味しそうなお店見つけたんです！ほら、行きましょ！」

藤井君の手を取り、半ば強引に引っ張って外に連れ出して行く琴音

赤「…きもっ」

「…ニコニコ天使ちゃんが悪魔になってますよー」

赤「ええもん、俺悪魔やから」

「…それもそっか」

1人になった私は、使われていないであろう会議室に向かった

テーブルの上に鞄を置くと、中からモゾモゾと出てくるダイキ

赤「はぁ…鞄の中にもっ…あいつの香水の匂いが…」

「昨日もジュンタが同じこと言ってた…」

そう、昨日はジュンタを会社に連れて来たものの、アイツが近くに来るたびに鞄の中に匂いが残るらしく…

黄『はぁっ…なんやねんっ…この◼️◼️◼️が…』

と、ピー音を連発していたほど

赤「なぁ…あいつどう考えても藤井のこと狙っとるよな…？」

「うん…どう考えてもっていうか…確実に…」

赤「なんか…最初から藤井のこと狙ってた気すんねん」

「…でもどうやって会社入る前から藤井君のことを？」

赤「なんか手使ったに決まっとるやろ…

例えば…お偉いさんの娘…だとか…」

あぁ、神様仏様何とか様…

これから大変なことが起きそうな気が…