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…で、そんな有意義な休みで何をするか
なーーんも決まってないです
体調はしっかりと寝て回復したから外に出たっていい
だからと言って、藤井君がわざわざ私の体調を気にして、部長に言ってくれたこの休みで外に出るのはね…?
黄「…映画とか観ればええやん」
「天才か?」
テレビに映画やドラマが観れるサイトを繋げているため、簡単に映画を観ることができる
赤「なら俺あれが観たいわ!!!」
ダイキは小さな手でリモコンを操作する
テレビの画面に映し出されたのは…
黄「……はぁ?」
赤「ひひっ…俺これ観たかってんもん!」
オーバーオールを着た人形が包丁を持ってるホラー映画
黄「嫌やっ…俺は絶対嫌やっ!!」
「え、なんで?」
黄「ホラー苦手やし…人形怖いし…」
赤「あ、そうやん!この前寝とったら夢で人形が襲いかかってきたとか言うてたやんな!」
黄「な、なら…尚更…」
赤「尚更観るしかないな!」
黄「ダイキっ!?!?」
すると、ぶつぶつと嫌々言いながら私の腕にしがみつくジュンタ
勝手にその映画を再生しようとするダイキからリモコンを奪い、私は純粋な恋愛物に変えた
「ジュンタ、これなら大丈夫でしょ?」
黄「助かるわ…」
赤「ちっ…」
黄「この悪魔が」
赤「俺悪魔やもーん!!!」
「はいはい、ストップ
喧嘩はしないでもらってもいいですかね?」
そう言うと、珍しく素直に聞く2人
「よし、とりあえず観よっか」
黄「ん、このAとは程遠いような恋愛映画をな」
赤「フィクション中のフィクションやな!」
「黙らっしゃい」
私はリモコンを持ち、再生ボタンを押した
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時