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【18】 ページ20
【Junta side】
Aの鞄の中で眠りどのくらい経ったのだろうか
ぼやっとする目を擦りながら、鞄の隙間から壁にかけられた時計を見てみると
大体40分くらい眠ってたそうだ
黄「…Aがおらん」
資料室に行く言うてから40分くらい経ったってことやんな？
俺は一応見える範囲で鞄の中から辺りを見渡して見たが、Aの姿はない
休憩室にでも行ってるのかとこの時の俺は思った
だが、その勘は当たらず
それから10分、20分経っても帰って来ず
俺の中で大きな不安が生まれていた
青「戻りました…あれ、先輩おらん…」
藤井っ…！！！
そうやねん、Aが帰ってきてないんよ！！
かれこれ1時間くらいは帰ってきてないんよ！！！
って伝えたいのに
人形が急に喋り出したりしたらどうなることか…
青「すみません。佐々木先輩って見ましたか？」
『いやー？私見てないわよ？』
『部長に聞けば…あぁ、部長今外出中だったー！』
…聞こえてくる例の女性社員達の声
……ほんま胡散臭い話し方やな
青「そうですか…ありがとうございます」
多分、資料室で何かしらのトラブルに巻き込まれとる気がする
この事を伝えられるのは俺しかおらん
…
やるしかないか
俺は誰も近くにおらん事を確認してから鞄から外に出た
静かに羽を動かし、デスクの上にある大きな付箋に”資料室”と書き、藤井のデスクに貼っておいた
…頼む藤井
女子力なんて微塵も無い、ミスの多いドジなAを
助けてくれ……
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作者名：火華 | 作成日時：2024年1月6日 16時
