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『佐々木!』
部長に呼ばれ何だと思ったら、資料室からとある資料を持ってきて欲しいとの事だった
「…ジュンタ、少し資料室行ってくるね」
黄「ん、気いつけてな」
「うん、ありがと。少し寝ててもいいから」
黄「じゃあ…甘えさせてもらうわ…」
鞄の中に入っている小さなハンカチを体にかけて眠るジュンタを見届けて、私は資料室に向かった
資料室は2階上のフロアの端にあるからなのかあまり行きたがる人も少ない
だが部長からの命令、聞かないわけにはいかないと思い、私は資料室へ向かう
「えーっと…多分この棚の中に…」
順番に並べられているはずの資料をゆっくりと探していると
パチッと電気の消える音が
そして暗闇の中に聞こえる鍵の閉まる音…
…
………
…………えっ?
「ちょっ…えっ…?」
手の感覚と記憶を頼りにドアにたどり着いたものの
外側から見事に鍵が掛けられていた
………佐々木A、これ、大ピンチ?
そしてもう一つ…
なんか…寒い…
……そういえば、この会社の各部屋は外から暖房と冷房の操作が出来たはず
つまり…?
電気を消され…?鍵をかけられ…?冷房をガンガンにつけられたってこと…ですか…?
…それって…本当に…ピンチ……じゃない………?
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時