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無事に今日の仕事も終わった
時刻21時
そう、今日もいつも通り残業だった
何せ、例の報告書を無事に提出した後、先輩の女性社員から仕事を頼まれた
それがちょうど、定時前
化粧バッチリな顔で仕事を渡されたけど、どうせ合コンにでも行くんだろ?明日になったらいい男いなかった〜なんて言うんだろ?
まあ、彼氏いない歴=年齢の私が言う事でもないか
…なんて思いつつ、私は先輩の分の仕事も終わらせることに
予想以上に先輩から渡された量が多く、気づいた時には周りのデスクの電気が消されて、ポツンと私のデスクにだけ明かりが
終わった頃には、藤井君が帰り際に渡してくれた缶コーヒーの中も空っぽ(藤井君、出来る男だっっっ……)
PCの電源を切り、バッグを持ち、缶を休憩室のゴミ箱に捨て
部署の電気も全部消し、やっとおさらば
エレベーターに乗り込み、1人寂しく会社の外へ出た
最寄駅から電車に乗るとタイミングが良いのか悪いのか見事な満員電車
男性の汗の匂いが充満した電車の中10駅ほど乗ると、やっと辿り着いた
…一度空気を吸おう
……ふぅ
…帰るか
駅を出て、自宅のあるマンションへ向かう
今日は何を食べよう、そんな事を考えていると、裏路地からほんわかと明かりが見えた
明日も会社、仕事がある……のに、私の心は興味と探究心が湧いた
裏路地に入るとそこには、大きな窓から店内の光が漏れる、ちょっとした店があった
「…入ってみますか」
見るだけで、見るだけでにしよう、そう思いながら
店のドアに手をかけた
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作者名:火華 | 作成日時:2024年1月6日 16時