18 Birthday 【黄】 (ページ6)

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気がつけばついていた学校

私立校であり、日本中の大金持ちの大半がこの学校に通っているらしい

そんな学校に、Aの家、西園寺家は多額の寄付をしている

そのためなのかなんなのか、生徒だけでなく教師陣から熱い信頼、憧れを持たれている

車が止まると、周りの生徒からこっちを見ているのが車内からでもよくわかる

中間が車のドアを開け、Aはそっと降りる

という動作をしただけで、周りの生徒からの声が上がった

女子からは、

“今日も本当に可愛い！！！！”とか

“あの執事さんと並ぶと姫と王子って感じ！”とか

男子に至っては、

“俺が絶対に婿になる”だとか

そんな声を気にせず、おはようございますと声をかけた

その一言でまたどっと声が上がる

『お嬢様、行ってらっしゃいませ』

「行ってきます」

そう言い、中間はAの頭をそっと撫でた

「ふふ…ありがと」

Aは機嫌がいいのか、小走りで校舎へと向かった

『…そんなお嬢様のことまじまじ見んなや…』

実は周りの生徒に嫉妬をしていたというのは、中間だけの秘密ということで……