18 Birthday 【黄】 (ページ5)

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中間は外で送迎用の車の準備をしてくれていた

登校する準備を整えたAは中間と共に外へ向かう

玄関前では多くのメイドが立ち並び、一斉にAへ頭を下げた

メ「いってらっしゃいませ」

「行ってきます」

毎朝されるが、今だにAはこの状況に慣れない

玄関扉が開き、目の前には中間が準備した車

『頭にお気をつけください』

「ふふ、そんなの分かってるわよ」

『念のため、ですよ』

「私そんなにドジじゃないからね？」

『そうですね、失礼いたしました』

2人はそっと笑い合い、Aが乗り込むと中間は運転席へと回り、車は発信していった

『今日のお迎えの方はいかがなさいますか？』

「今日はいつも通り16時ぐらいにお迎えお願い」

『承知いたしました』

………

佇む沈黙

そんな中、Aは運転席から見える中間の後ろ姿を眺めていた

少し長い襟足と美しい栗色の髪

Aは少し、後ろ姿に見張れていた

すると、中間はルームミラーを見たのだろうか

『お嬢様、そんなにまじまじと私の後ろ姿を見ないでください』

「…ぁっ…ごめん」

『そんなに価値のあるようなものではありませんよ』

「別に価値なんか求めてない。中間の後ろ姿がいいなって思ったから見てただけだもん」

『それはお褒めの言葉として受け取らせていただいてもよろしいですか？』

「…勝手にしてよ…」

『はい、かしこまりました』