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父「相変わらず、君は操る力が強いな」
母「それ、褒め言葉として受け取っていいかしら？」
父「ああ、もちろんだよ」
母「ふふ…じゃあ…じっくり聞かせて？」
彼女は中間をそっと椅子に誘導すると、静かに座った
『…俺は大企業の社長の息子です。何も不自由の無い生活で過ごしてました。
ある日、いつも通り学校で試験を受けました。終わり、その試験が返却されて点数を見てみたら、なぜか50点以下になってたんです。
特に分からん問題も無かったし、見直しもしたのに。すると、周りの奴らは全員笑い出したんです。
その時俺気づいたんです。俺、今いじめられとるんやなって。
だって、俺その時誰にも点数見せて無かったんですもん。それなのに俺の点数を知ってるかのように笑って。教師から隠れてテストに何かしたんやろうなって思いました。
罵声とか普通に飛んできて…初めてやったんで俺、クラスの空気が嫌になって学校飛び出して帰ったんです。すると、父親から無言で叩かれて。
なんで？って聞いたら、お前は生きる資格なんてないなって言われたんです。多分、学校の方から電話来てたんやろうなって。
少し経って弟が帰ってきて。兄ちゃんは大丈夫やって言うてくれたのに、父親が俺に近づくなって。
馬鹿が移る言われて。
それから俺は家でも、学校でも居場所がなくて。机なんてないし、教科書類は全部トイレに捨てられとるし。なら居場所作ればええやんって思って。
俺の居場所は天国や…って思って。それで、あの森で…俺の居場所に行こう思いました』
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作者名：火華 | 作成日時：2023年10月14日 0時
