18 Birthday 【黄】 (ページ30)

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父「Aが立派な吸血鬼となるまで少し時間がかかるだろう。神山、君になぜ中間がこの家に来たのか、教えてあげよう」

淳太が…ここに来た理由…

お嬢様と淳太のことが心配やけど…

旦那様からのこの要望に背けられへん

気になってまう…

母「じゃあまず…そもそも神山の中で、吸血鬼っていうのはどういう存在かしら？」

緑「…十字架と…日光とニンニクと銀が苦手で…日光を浴びると灰になる…。それと、人間の生きた血を欲しがる…」

母「じゃあ…男女の差があることは知っているかしら？」

緑「男女差…ですか…？」

母「そう。この話が、神山の気になっている中間に繋がるのよ」

父「男の吸血鬼の場合は…18歳になれば、すぐに完全体となれる。だが…女の場合は…」

母「ふふ…完全体になるには自分の体に合った男の血を全て飲み干す必要があるの」

緑「全て…飲み干す…」

母「言い換えるなら、完全体になるための生贄が必要っていうこと」

生贄、その言葉で俺は全てを察した

緑「まさか…お嬢様が完全体になるための生贄というのが…」

母「察しの早い子ね。そう、それが中間なのよ？」

俺はすぐに淳太に目をやった

まだもがき苦しむお嬢様のことを優しく、いや強く抱きしめてた
　