18 Birthday 【黄】 (ページ25)

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【Tomohiro.K side〜】

緑「はい、セット出来ましたよ」

パーティー会場の準備が無事終わり、俺はお嬢様の着替えと髪のセットをしていた

「ふふ、ふわっふわ…」

緑「せっかくのお誕生日なんですから。今日は特別に豪華に仕上げてみました」

「神山。可愛い？」

緑「当たり前ですよ、お嬢様」

「ふふ…ありがとっ…！」

ぎゅっと抱きついてきたお嬢様

緑「ちょっ…どうしたんですか…」

「今日はね、中間にも神山にも甘えたいの…」

緑「あれ、桐山は…」

「今はご飯作ってるから…後で！」

俺は髪が崩れないようそっと頭を撫でた

「ふふ…神山、大好きだよ！」

この言葉で、俺は一瞬、執事として好きなのか、はたまた男として好きなのかと悩んでしまった

ただ俺は…お嬢様のことが…好き…

緑「…ええ、私もです。お嬢様」

「ふふ、ありがとっ」

お嬢様、きっと貴方は、俺からすふとお嬢様だから好きだって思っていませんか

いや、俺は貴方のことが好きです

お嬢様としてではなく、西園寺Aという女性が

「あ、そろそろ2人が来る時間だ…早く行こ！」

緑「走ると転びますよ！」

「ふふ、はーい！」

まだ残る子供っぽさと、18歳の上品な微笑み

やっぱり…俺は貴方が好きです

なんて思いつつ、俺は急いでお嬢様の後を追った