18 Birthday 【黄】 (ページ22)

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【Tomohiro.K side〜】

少し空気吸ってくると言い、淳太は部屋を出ていった

部屋の中では、静かに息を立てながら眠るお嬢様と俺だけ

今まで、お嬢様が学校で体調が悪くなって早退してきたことは多々あった

今日も、また体調が悪くなったと淳太から聞いたけど

…どこか今日は違う

焦りのようなものを感じた

それに、あの言葉

“側から離れんといてな”

俺ら執事なんやから普通離れたらせんやろ？

俺らでずっとお嬢様の成長を見守ってきたやん…

もうすぐ18歳やで？

そんな暗い顔すんなや…

なにに焦っとんねん…

緑「…お嬢様」

そっと俺は眠りについているお嬢様の頭を撫でた

緑「…可愛ええ…」

体調がだいぶ良くなったからか、唇はほんのり赤くて

綺麗な白い肌

艶やかな髪

…ずっとお嬢様の側におったのは淳太やけど

今度は俺がお嬢様の側におる

お嬢様として、1人の女性として

俺は、お嬢様を守る

俺はお嬢様の前で暗い顔なんてせん

それに………

『ん、ただいま』

緑「おかえり、淳太。……なあ、なに焦っとるん」

『…別に』

緑「今日はいつもの淳太らしくないし…」

『…言う時が来るから…それまでは待っててほしい…お嬢様のためにも…』

そっとお嬢様の手を握り、頭を撫でる淳太

そっと、嫉妬してもうた

………それに、お嬢様のことが好きや