18 Birthday 【黄】 (ページ2)

今日:5 hit、昨日:35 hit、合計:5,486 hit

＊ページ2

カーテンの隙間からそっと日が差し込む

部屋の扉が開くと、黒いスーツに黄色のポケットチーフが目印の中間がやって来た

『お嬢様、朝でございます』

そっとAへ中間が囁く

「ん…んん…」

朝も弱いAのため、なかなか起きないのも日常茶飯事だ

薄っすらと目を開けるA

「……おは…よ…」

『おはようございます。お身体の方は如何でしょうか』

「今日は大丈夫」

『左様ですか。朝食の準備が整いましたので、お呼びいたしました』

「うん、ありがと」

Aは起き上がりベッドから降りるが、まだ少し夢の中のA

フラフラした足取りを見た中間はすぐに手を差し伸べる

「ふふ…ありがと…」

手を握り、ゆっくりとダイニングルームへと向かった

「今日のご飯は何…？」

『本日はシェフが体調不良でお休みを頂いてまして、代わりに私がフレンチトーストを作りました』

「たまに食べれる中間のフレンチトースト…大好き」

『ありがたきお言葉です』

そうこうしているうちにダイニングルームの扉の前へ辿り着いた

中間が扉を開けると、中からはフレンチトーストの甘い、いい匂いがしてくる

「ふふ…幸せ…」

Aはすぐに席に座り、いただきますと一言発してからフレンチトーストを頬張った