森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ10)

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【you side〜】

あの後、私はジュンタさんといろんな話をした

私に親がいないこと

お金が無くて学校に通えてなく、友達がいないこと

毎朝のように、あの3匹と触れ合っていたこと

そしてジュンタさんは

もう何年森の中に住んでいるか分からないくらい過ごしている

いつも3匹が支えてくれているということ

初めて会った時とは違い、ジュンタさんは私に微笑みながら話してくれた

ただ、私がとある質問をした時だけ

ジュンタさんの表情は一瞬暗くなってしまった

それは

「ジュンタさんの家族はどんな方なんですか？」

黄「…それは………

……弟がおってな…まあ、やんちゃしとったわ」

一瞬暗くなったものの、再び明るい顔へと

私は何か聞いてはいけないことを聞いてしまったのではないかと思い誤ったが

黄「ええよ、気にせんといて」

そう言い、星の瞬く夜空を見上げた

黄「…全部俺が悪いんやから」

私には、この言葉が理解できなかった

ジュンタさんは一体何をしてしまったのか

ただ、そこまで聞くのはと思い、そっとジュンタさんの手を握った

ゴツゴツで、ツルツルで

だからといって、暖かくて

気づいた時には、私はもう

ジュンタさんの側から離れたくなかった