森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ9)

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【you side〜】

目覚めると、私はまだ、ジュンタさんの腕の中にいた

すこしモゾモゾ動くと、私が起きた事に気付いたようで

黄「ん…起きたか…？」

「はい…」

黄「…その…すまん…」

あんなにも私のことを離そうとしていたジュンタさんから急に謝られて正直びっくりした

黄「傷…痛いやろ…

お前に俺のこんな姿見られて…つい…」

「…私は…あなたのその姿…とてもかっこいいと思います…

醜くなんかない…」

黄「お世辞やろ…？」

「お世辞だと思うなら、なぜ私はこの腕から抜け出そうとしてないんですか…？」

黄「…それは……」

「ふふっ…醜くなんかないですよ…ジュンタさん…」

黄「…ほんまか…？」

「はい、ほんまです」

この時、私とジュンタさんの間でそっと信頼関係のようなものが生まれた

黄「まだ暗いし…もう少し寝るか…？」

確かに少しまだ眠い

ただ私は眠気よりもジュンタさんのことが知りたい…

あんなにも寂しそうな目を浮かべていたジュンタさんのことを…

「私…ジュンタさんとお話がしたいです…」

黄「ふはっ…ええよ、お前のこと知りたいわ…」

「私も、ジュンタさんのことを知りたいです…」

黄「…言える範囲でやけどな？」

空に輝く星々の下で

私はジュンタさんに包まれながら、ずっと話してしまった

暖かい、腕の中で…