森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ6)

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【you side〜】

黄「っ…なんでそいつがまだおんねんっ…！」

桃「ジュンタ様！！そんなこと言わんといてくださいよ！！」

緑「こんな時間に、しかもこんな怪我を残して帰らせるわけには…！」

やはり、例のジュンタ様というのがこのドラゴンのことだった…

そっと目が合うと、心の底にあった恐怖心が大きく膨れ上がり、体が震える

青「…ん、大丈夫や」

桃「……ちょっ、起きとったんなら言うてやぁ〜！」

青「え、ぁ…ごめん」

ノゾムさんが私の恐怖心を和らげようとしてくれてるように感じた

緑「Aちゃん、改めて紹介するな」

トモヒロさんはドラゴン…いや、ジュンタさんの側まで飛んだ

緑「この方は、俺らの主人であるジュンタ様。俺らは主人の周りの支えをしてんねん」

黄「こいつに俺の名前なんて覚えてもらわんでええわ…こんな怖がっとるんやから…俺のことなんて…忘れて欲しいわ…」

…なぜだろう

さっきまであった恐怖心が自分の中でポツンと消えてしまったように感じた

その代わり、私にはジュンタさんが深く悲しんでいるように感じた

私の口は勝手に動き、彼の名前を呼んでいた

「…ジュンタ…さん…」

黄「っ…呼ぶなや…」

やっぱり、悲しんでる

寂しさと、悲しさで…溢れてる…

ジュンタさんのことを見ていると、側にいてあげたい、そう思ってしまう

私はそっと立ちあがろうとしたが腕の痛みのせいでなかなか立たない

それでも、私は

今出せる一杯の力で立ち上がり

そっと、ジュンタさんの頭に手を乗せた