森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ5)

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【you side〜】

桃「まず俺な！俺はノゾム言うねん！」

桃色の瞳の兎、ノゾム

緑「俺が、トモヒロです」

緑色の瞳の鷹、トモヒロ

で……

青「Zzz…」

桃「寝とるしっ…りゅーせー！！！」

青「………りゅーせぃ…Zzz…」

「寝言で…自己紹介って出来るんだね…」

緑「ごめんな？Aちゃん。リュウセイはよく寝る奴やねん」

寝てしまった青色の瞳の狼、リュウセイ

私はこのリュウセイさんが見つけてくれたおかげで助かった

私はそっと、眠るリュウセイさんの頭を、感謝の気持ちを込めて優しく撫でた

緑「リュウセイから聞いたんやけど、その傷、ジュンタ様がつけてしもうたみたいで…ほんま申し訳ないわ…」

そうだ、私が意識を失う前、そっと聞こえてきた、リュウセイさんの声で聞いた”ジュンタ様”というワード

「もしかして…そのジュンタ様って…」

まるで呼んでしまったかのように、森の奥から地響きが聞こえて来る

私は意識を失う前のあの恐怖が蘇ってしまった

桃「大丈夫やで、俺らがおるから」

緑「なにかあっても、俺らが止めるからな」

そう言ってくれたノゾムさんとトモヒロさんを信じてみるが、心の底では恐怖心に見舞われている

徐々に奥から見えてきた体

正しく、あの時見た姿だった

輝く黄色い瞳と大きな体

あの…ドラゴンだ…