森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ34)

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【you side〜】

呼ばれジュンタさんの側に行くと

腰に手をまわし

ぎゅっと強く抱きしめられる

黄「Aの事が好きって気づいた時から…こうしたかってん…」

その言葉のお返しのように、私は首元に手を回し

顔をジュンタさんの肩に乗せた

「私も、こうしたかったです…」

体と心の温もりが私達2人を包み込む

私の頭をゆっくり撫でてくれると、その手は顎をそっと掴み

少し上にあげられ目があった時

唇に暖かさを感じた

柔らかい唇が私の唇を包む

橙「…お二人さん…？俺らがおるの…忘れてへん…？」

黄「「あっ…」」

赤「…もしかして俺さ、ある意味で天使やない！？

2人を出会わせた天使みたいな！？」

緑「そうかも…しれませんね」

青「ドラゴンのジュンタ様と人間のAちゃんの出会いか…」

桃「ロマン…感じるわぁ…」

紫「俺がドラゴンに変身させたんやから何やかんや俺が…」

赤「ひひっ…せやな、ハマちゃんありがと」

紫「ぁ…おん…」

黄「照れとるやないかい」

「ふふ…やっぱり、みんなで笑い合ってるのが一番」

黄「せやな…

……なぁ」

「どうしましたか…？」

黄「急すぎるのかもしれへんけどさ…

俺と家族になってくれへん…？」

その言葉を聞いた瞬間、早くに親を亡くし一人ぼっちだった私は

黄「な…泣かんといて…ごめん…」

「違っ…一人ぼっちじゃ…ない…？」

黄「おん…もう1人やないで…」

ここでの暮らしは、きっとAにとって大変かもしれへん…

けど、俺が支える…何があっても」

家族、この言葉がどれだけ大切か、私は知っている

その家族に、私の愛する人が…

なら、返事はこうだ

「家族に…なりたいっ…」