森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ27)

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【Junta side〜】

黄「…どういうことやねん……ダイキ…」

赤「どういうことって、プレゼントやで？1個目の俺からのプレゼントや

醜くて忌まわしいドラゴンにな〜れってプレゼント！

あ、3人は巻き添えやで

恨むんやったら俺やなくてジュンタに恨んでな？

じゃあ2個目のプレゼントをハマちゃんお〜ねがいっ！」

黄「ちょっ…話聞かせてやっ…！」

俺の声は何一つ届かず、ハマダが杖を大きく回すと魔法陣のようなものが出来上がり

紫「はぁぁぁっ…！！！！」

ハマダの叫び声は部屋に響くと、魔法陣も消えた

俺には何があったのかさっぱり分からんかったけど、ダイキはキャッキャと嬉しそうに飛び跳ねとった

黄「な…なぁっ…何したんや…」

赤「見た方が早いやろうな。おーい！！」

扉を開け誰かを呼ぶダイキ

すると、メイドの1人が部屋に入って来た

『お呼びでしょうかダイキs…きゃぁぁっ！！？？』

俺の姿を見て腰を抜かすメイド

やっぱり…ほんまに俺…ドラゴンに…

俺を見て怯え涙を流すメイドを見ると、心の奥から苦しくなっていった

だが、それだけでは終わらないのがダイキからのプレゼントだった

メイドの頬を両手で包み、ダイキと目と目が合うように向けると

赤「なぁ、君に聞きたいんやけどさ、この国にジュンタって奴、知っとる？」

黄「いや何言うとん…『…そっ…そのような…方は…存じ上げません…』」

メイドの一言で、俺の頭は真っ白に変わった

赤「分かった、ありがとな。

ハマちゃん、この子からこのみにくーいドラゴンの記憶を消してあげて？」

紫「かしこまりました」

メイドに近寄ったハマダは杖をメイドの頭につけて、スッと杖を振り、メイドが倒れた

赤「これが2個目のプレゼント、この国の全員からジュンタという存在そのものを消す」

…姿をドラゴンにそれ、そして記憶を…存在を消されて…

もう俺は…何が何だかわからんかった…