森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ26)

今日:20 hit、昨日:38 hit、合計:10,530 hit

Page26 ページ26

【Junta side〜】

…そうや、あれは俺の誕生日の日……

大量のプレゼントと笑顔に包まれたあの日……

赤「弟からのプレゼントを貰わんわけないよな？」

黄「なに言うとんねん。当たり前やろ？」

赤「そうやんなぁ！へへ、俺は物やないねん」

久々に見れたダイキの笑顔

今まで、俺はダイキの笑顔をほぼ見たことがなかった

赤「ハマちゃーん？おる？」

その一言で巻き起こる竜巻

中から現れた、ダイキの執事のハマダ

赤「ハマちゃん、ジュンタにプレゼントお願い」

紫「…ほんまにいいんですね？」

赤「当たり前や！最高で最高なプレゼントなんやから…！」

紫「わかりました。ではまず3人から…」

黄「3人…？」

…もっと早く、ダイキの事を気にしていれば

こんなことにならなかっただろうに……

ハマダの手に現れた杖を俺の執事の3人組に向けた瞬間

杖の先から眩しいほどの輝きを放つ紫色の光で目を閉じ

ゆっくりと目を開けると

そこにおったのは

緑「…あれ、なんか俺…飛んでる…？」

青「んん…俺こんなに毛長かったか…？」

桃「あぁ！！！俺のっ…高身長が……」

緑色の瞳の鷹、青色の瞳の狼、そして桃色の瞳のうさぎだった

しかも、聞き覚えのある声

黄「トモヒロ…？」

緑「…はい………」

黄「リュウセイ…？」

青「んん…？」

黄「ノゾム…？」

桃「…はーい………」

黄「…どういうことやねん……」

赤「あとは…ジュンタ、お前だけやで」

今度はハマダの杖が俺を指し

再び紫色の光に包まれた

ゆっくりと目を開けると

手は3本の指と白くて鋭い爪

表面がゴツゴツとした鱗

赤「ほら、見てみ」

ダイキが持って来た大きな鏡に映っていたのは

黄「これが……俺なん……？」

黄色い瞳のドラゴンやった