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【you side〜】
赤「…ひひっ…勝負あったなぁ…ジュンタ……」
黄「っ…はぁっ…ダイキっ……」
赤「ただ…心臓を一発で仕留められてへんのが悔しいなぁ…惜しかったわアキト」
国王様が…今…名前を呼んだ……？
ジュンタさんのこと…知ってるの…？
そんなことを考えていると、国王様がジュンタさんに近づくと、刺さる剣を指で少し押す
黄「っぁぁぁっ…！！！」
赤「痛いやろ？ふはっ…もっと聞かせてや…」
静かな森に
ジュンタさんの叫ぶ声が響く
「やめてっ…もう…」
私はもう耐えられなくなり、リュウセイさんの毛を掴む手に力が入っていく
赤「やめて…？やめるわけないやろ？俺から最後のプレゼントなんやから」
橙「…国王様……？何をおっしゃって…」
赤「ほらジュンタ…痛くて苦しくて大変やろ？」
黄「っ…早よ…殺せやっ…」
赤「嫌やっ…！だって…だって俺今っ…ジュンタの苦しみを見れとるんやからっ…！！
こんな幸せなこと無いわ…！！
俺のっ…俺の今まで味わった苦しみをっ…たっぷり味わってくれてとるんやからっ…！！」
今までの…苦しみ……？
赤「なぁアキト…親が自分よりも兄を優先して、自分のちょっとしたことすら聞いてくれない日々を毎日過ごしていると…どう思う？
ちょっと兄よりも出来ないだけではぶかれると…どう思う？」
橙「っ…そ…それは…苦しい…ですね…」
赤「せやろ？俺はそんな苦しい生活を毎日毎日過ごしてきたんや…
こいつの弟としてな…
な、ジュンタ…」
…ジュンタさんはっ……国王様の…兄っていうこと…なの…？
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作者名：火華 | 作成日時：2023年12月2日 2時
