森のドラゴンは愛を求め【黄】 (ページ16)

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【Kiriyama Side〜】

俺は部下に門番を頼み、俺は急いで王室へと向かった

城の最上階にある長い廊下の一番奥

大きな扉の前に立ち声を出した

橙「騎士団長キリヤマ、国王様にご報告があり参りました」

すると目の前の扉は開かれる

中には銀色に輝く縁に赤い布のソファに座る国王様お一人だった

国王様は静かにこちらを見つめておられ、俺は要件を話した

橙「先ほど国民より、森にドラゴンがおり、1人の少女が襲われそうになっていたため討伐してもらいたいという話を受けました」

そう俺が言うと、国王様は頬にえくぼを作り微笑み出す

赤「…ドラゴンなぁ…それは国民に被害があったら大変やんなぁ…今すぐに殺さんと。アキト、お前に任せるわ」

橙「かしこまりました。私にお任せください」

赤「あぁ、期待しとるで？憎くて醜いドラゴンを…討伐してやるんや」

笑みの止まらない国王様にそっと挨拶をし、俺は王室を出た

橙「…この不気味さはなんなんやろ……」

俺は幼少期の頃から国王様と…いや、ダイキと共に過ごしてきた

だから多分、ご両親と同じくらいのダイキの事を知っとると言っても過言ではないと思う

だからなのか、どこかダイキの顔を見て不気味さを覚えてしまった

これから何かが始まるような

…ただ、今は国王であるダイキの言うことを聞く、それが騎士団長の俺や