学校 ページ16
【you side〜】
重い瞼をゆっくりと開け視界がクリアになると、全く見覚えのない天井がそこにはあった
?「あぁ、目覚めたんか」
聴き馴染みのある声が横から聞こえてきた
声のした方へ顔を向けたが
そこにいたのは
「…崇裕?」
私達と共に暮らしているはずの崇裕がいた
ただ、彼の着ている服はどこからどう見ても学校の制服
こんな服、持ってたっけ
そんなことを考えていると
紫「気安く俺の名前を呼ぶなや」
彼の目に光などなかった
そんな目、滅多にしないのに
紫「起きたんやったら早よ行くで。あいつらが待っとるんやから」
「あいつら…?」
あいつらとは何なのかと考える暇もなく、横たわっていた私の腕を強く引き、部屋を出た
私はこの時に、学校の保健室のベッドに寝ていたのかということが分かった
「崇裕っ…どこに向かってるの…?」
紫「せやから気安く呼ぶなや」
腕を強く握られているため、引かれれば引かれるほど痛い
階段を上がり続け、たどり着いたのは廊下の奥の奥の
灯がほぼ無い暗い教室の前
崇裕がその教室の扉を開ける
紫「お姫さんがお目覚めやで」
そう声をかけると、教室内にいた人達は一斉にこっちを見てくる
橙「んんっ…待ちくたびれたわぁ…」
赤「おもちゃ居らんかったらこんなに暇なんやな!!」
緑「まあまあ、人間誰しも倒れる…あ、人間ちゃうわ」
桃「せやで?こいつは俺らのおもちゃなんやから」
黄「寝てた分の楽しみを返してもらわんとな。…ほら流星」
青「ふぁぁ…ん、やっとか…」
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作者名:火華 | 作成日時:2023年11月6日 23時