ESPー僕らの力ー (ページ2)

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男性の行き先ページ2

路地裏を歩く男性の手に掴まっていた。しばらくすると男性は何も無いところで歩みを止めた。男性がその何も無い壁を押すと下りの階段が現れた。壁と同化していてドアが見えなかったのか。

男性が階段を下りるとまたドアが現われ、男性はそのドアを引いた。そこには色々な物で溢れた部屋に2人の男性がいた。

「ただいまー」

「おかえりー」と2人のうち短髪でガタイのいい方が部屋の奥から言った。

「新しい子、見つけたで」

「ええっ!? ホンマに？」

その人は目を輝かせて駆け寄ってきた。男性は「自己紹介お願い」と俺に耳打ちした。

「えっと、神山智洋です。今は小さくなっちゃってますけど、本当は170㎝あります」と何がなんだか分からないまま自己紹介をした。

「そんなに固くならんくてもええで。俺は桐山照史。照史って呼んでな」「俺、中間淳太。淳太でいいから」と2人は慣れてるのかサラッと自己紹介は終わった。

「で、ここは超能力者の仕事場兼溜まり場」
俺をここまで連れてきてくれた男性、淳太が言った。

「え、僕、超能力者…？」

「そうやで。政府から通知も届いてたし」と照史が言った。

「せっ、政府!?」

「ここは政府が作った秘密組織。だから政府が認めた超能力者だけがここに来れる」と淳太は説明を続けた。

「は、はぁ…」驚きで何も言葉が出てこない。

「あ、流星もいるで!」
と照史が部屋の奥に行ったので、淳太もついて行く。

その先には椅子に座って寝ている金髪でふわふわした髪のイケメンさんが。

「寝てる…」

寝ていたはずのイケメンさんの目が少しだけ開き、口を開いた。

「ねむ…俺、藤井流星。…神山だから…かみちゃんな」

そう言ってまた眠りに入る流星。さっきの会話聞いてたんやと思っていると、体が引っ張られるような感覚がした。

「あ、じゅっ、淳太、俺を地面に置いて」

「え？う、うん」

床に足がつくと、目線が高くなった。

「わっ!! かみちゃん、大きくなった!」

「これが通常なんやけどな」と照史に軽くツッコミを入れる。

「かみちゃん自身ではコントロールできないん？」と淳太に聞かれて「せやねん。コントロールできたらもっと楽だけど…」と答えた。

そうやって喋っている間にドアベルが鳴った。