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何でバレたんやろ
お湯を被った手首はあの後冷やして
さっきまで平気やったのに
パーカーで覆っているとまたヒリヒリして
少し焦ってたところやった
手を引かれて着いた先は洗面所。
勢いよく流れる水に手首を突っ込まれる
「、冷たい」
リ「我慢して。痕残ったら嫌やろ」
流れる水を見て、今日のことを思い返す
まだまだ半人前やのに一人で抱えて
結果、全然満足いくようにこなせなくて
一人ヤケになって空気悪くして
ほんで、本番もトチった挙句に火傷……
冷静に考えると、すごい情けない
視界がぼやけてくる
ホンマに何やってんの、私。
リ「水止めるで、って、どしたん」
当たり前にリリーにもバレて
少し焦った顔が霞んで見える
リ「まだ痛い？もう1回冷やす？」
「……っ、」
首を振るのが精一杯で、言葉が出てこない
どうすることも出来ない私の代わりに
リリーはタオルでそっと手首を拭いて
そのまま、少し雑に顔も拭かれる
「っ、…」
リ「ふふ、化粧落ちてもたな」
さっきまでと違う、優しい顔
相変わらず何も言葉を発せないでいる私の頭に
ポン、と手が乗って
リ「パンクするまで一人で抱えんでや」
「……、」
リ「何に困っとって、何が心配なんか、
これからはちゃんと教えて」
「……ごめん、なさい」
泣いても笑っても
本番まで、あと少し。
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あれからなかなか集まれず
各々とメールや電話で打ち合わせをして
あっという間にステージ建て込みの日。
ヘルプの道具さんたちと組んでいると
集合時間よりもかなり余裕を持って
演者みんなもやってきた
そこにはもちろん、もりしもいて
パネルを持ったまま、迷わず駆け寄る
「……もりし、あんな、この間はごめn」
盛「それどこ持ってくん？」
遮るように聞かれて少し戸惑う
「えっと、……あれと一緒に上手袖」
盛「双子！そこの持って付いてきて」
そう言って私のパネルを取り上げると
頭をわしゃわしゃ撫でて上手へ行ってしまった
リ「良かったな。仲直りや」
「、出来たんかな？ちゃんと謝れへんかった」
リ「大丈夫やろ。んで次は何をするん？」
「……、この2つをバミリのとこに置いて
全部の人形の後ろにあれを持っていく」
リ「子安これ運んで。あと3人！誰か来て！」
リリーの呼び掛けで他のみんなが動いてくれる
もちろん、今までと比べ物にならないくらい早い
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もなか(プロフ) - きゃばりあさん» とっても嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも相変わらずのんびりした関係性の2人かもしれませんが…引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。 (2021年4月6日 1時) (
レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
きゃばりあ - 初めまして！50話更新おめでとうございます！もなかさんの作品が更新されると、楽しみでわくわくしながら拝読しております。ひとつに絞れないくらいどのお話も好きで、今後の展開も気になります^_^また第2弾も楽しみにしています。応援してます！ (2021年4月3日 0時) (レス) id: 44c92ed02e (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - めるたむさん» 小ネタへの嬉しいご意見、ありがとうございます！とりあえず今、続編にて再掲載を決めました(笑)これからもたまにUP出来ればと思うので本編共々、よろしくお願いします！ (2021年3月31日 2時) (レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 湯豆腐さん» 勿体なさすぎるお言葉をありがとうございます。まだまだ知識不足ですが、なるべく皆さんのイメージを壊さないように作っていこうと思うので…相変わらず亀更新なこの小説を、これからもよろしくお願いします！ (2021年3月31日 2時) (レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
めるたむ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！小ネタの内容もとても好きだったので落ち着いたら再び掲載してくださると泣いて喜びます！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月29日 20時) (レス) id: 41803ac6ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2021年2月1日 0時
