むかしの ページ26
.
リ「結構いったな」
「これ美味しかった！」
リ「また来よ」
会計を済ませてトイレから戻る時、
既視感 ＿＿ というのか
なんとなく違和感を覚えた
それが何なのか分からないまま席へと急ぐ
早よ戻らんとすっと帰れんくなるから…
「へー、お近くなんですね」
『そう。俺ら此処よう来てて』
ほらな。予想通り過ぎて思わず溜息
『お姉さんお酒強いんすね』
『これなかなか他所に無い酒、良かったら1杯…』
リ「A、帰るで」
「ん？はーい」
2人分の荷物を持って手を引いて出口へ
(後ろから彼氏連れかい。って聞こえたけど無視)
ほんま、お酒が入ったら誰とでも仲良くなる癖
少しだけ改めてほしい
リ「人の、特に男の酒を貰おうとしない」
「私から言うてへんで？
別に嫌な感じせんかったし」
リ「中には悪い奴も居るんやからな」
若干酔っているのか歩くペースが遅くて
なかなか隣に来んから振り返った時
さっきと同じ既視感 ＿＿
思い出した
リ「あの店、行ったことある」
「えーいつ？最近できたって大将言うてたやん」
リ「Aもあるって」
オーナーが変わったんか
雰囲気もメニューも違っていたけど
間違いない
俺が、Aと初めて喋った場所や
.
ー 2007年
打ち上げに参加した一番若手の俺達は
酒を運んで回ったり
作家さんへダメ出しを聞きに行ったり
会話に入れずただ笑っていたり…
居心地は良いものでは無く
盛「解放されたら2次会やな」
モリシの呟きに同期皆も頷いて
また、それぞれ机を回っていると
目に入ったのはスタッフさん達の席
鬼「そんなもんこの世界で通用せん。
辞めるんやったら今のうちや」
監督の鬼山さんと
補佐の子らやんな
今日挨拶に来てくれて確か、同期のはず
鬼「ほんでAは音照と打合せが雑やし
プランの詰めも甘い。
今井は…まず体力つけろ。
これでへたってたらこの先どうもならん」
「はい、すみませんでした」
「……すみません」
お開きに近付いてるのに
鬼山さんはヒートアップしていて
康「何見てんのリリー、＿＿ あ、」
リ「行こ。あんま見てるの良くないよな」
去り際、俯く今井さんの隣で
真っ直ぐ鬼山さんを見ていている
Aさんと目が合った、気がした
…… あんま知らんけど気い強そ、
.
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もなか(プロフ) - きゃばりあさん» とっても嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも相変わらずのんびりした関係性の2人かもしれませんが…引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。 (2021年4月6日 1時) (
レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
きゃばりあ - 初めまして！50話更新おめでとうございます！もなかさんの作品が更新されると、楽しみでわくわくしながら拝読しております。ひとつに絞れないくらいどのお話も好きで、今後の展開も気になります^_^また第2弾も楽しみにしています。応援してます！ (2021年4月3日 0時) (レス) id: 44c92ed02e (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - めるたむさん» 小ネタへの嬉しいご意見、ありがとうございます！とりあえず今、続編にて再掲載を決めました(笑)これからもたまにUP出来ればと思うので本編共々、よろしくお願いします！ (2021年3月31日 2時) (レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 湯豆腐さん» 勿体なさすぎるお言葉をありがとうございます。まだまだ知識不足ですが、なるべく皆さんのイメージを壊さないように作っていこうと思うので…相変わらず亀更新なこの小説を、これからもよろしくお願いします！ (2021年3月31日 2時) (レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
めるたむ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！小ネタの内容もとても好きだったので落ち着いたら再び掲載してくださると泣いて喜びます！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月29日 20時) (レス) id: 41803ac6ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2021年2月1日 0時
