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キスからはじまる私たち(下) ページ3

私は東堂を怒らせたり呆れさせたりするのが好きなのであって、決して東堂のことを好きな訳では……訳では……
そんなの、困るよ。
やっと、彼女の温もりから解放されても私の頭は混乱したまま。

「お前、毎日私にちょっかいを出しておいてそれはないだろう……」
「私は、東堂の、怒った顔とか呆れた顔が好きなだけだもん」
「なんだそれは」

東堂の、いつも通りの反応に少しだけホッとした。だからなのか、口も滑る。

「あ、あと笑った顔も好き」

言ってから、しまったと思っても遅い。
からかわれると思ったけれど、彼女は疑いの眼差しを向ける。私の日頃の行いに感謝。

「……つまり顔か」
「うん」
「では問題はないな」
「それでいいのか東堂の人生」
「私の顔が武器になるというならば、すぐに投了させる自信がある」

掴まれた腕は振り払えない。
東堂の力が強いからではない。何故だか私にその意思がないからだ。
この顔の前では、私は抗う術を全て失う。
これだから超人は嫌だ。

「悪いが、私は欲しいものは全力で取りに行く主義だ」

チャイムの音が響き渡れば、魔法が解けたみたいに我に帰る。
いつの間にかふたりだけの世界になってしまった廊下。因みにこの場合、ロマンス的意味ではない。
即ち、遅刻である。

「走るぞ、名字!」
「ちょ、東堂の超人的スピードについてけるわけないでしょ!?」
「では担ごう」
「ギャーーー!」

そうして私は五分後に、人生で初めての違反チケットをもらうことになる。
私の平穏な日々は、彼女によって変わっていくのです。

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設定タグ:プリパラ , 東堂シオン , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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うぇーい - 東堂マジック 超納得。シオン様美し過ぎますわー♪ 確かに足、白くて長いですよね。 作者さんの表現がすご過ぎて超ーーーーーーーードキドキしてます。素晴らしい表現のシオン様をもっと見せてください。応援してます! (2018年11月28日 17時) (レス) id: f392f14748 (このIDを非表示/違反報告)
ももいろぱんだ(プロフ) - 桜庭ひとみさん» ひとみさん感想と応援ありがとうございます! いっちば〜ん! と言って頂けて嬉しいです。ドキドキお届けできるようにがんばります! (2018年2月8日 22時) (レス) id: c393640eca (このIDを非表示/違反報告)
桜庭ひとみ(プロフ) - 私が今まで読んだ夢小説の中で1番面白くてドキドキしました!更新お待ちしています!頑張ってください! (2018年2月8日 0時) (レス) id: 951df48c07 (このIDを非表示/違反報告)
ももいろぱんだ(プロフ) - マコトさん» マコトさん:感想ありがとうございます!かっこいいけど可愛いシオンちゃんを目指しているので、ドキドキして頂けてすごく嬉しいです。ゆっくり更新ですが、また覗きに来ていただけると嬉しいです! (2018年2月2日 20時) (レス) id: c393640eca (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 読みながら本当にドキドキしました!ももいろぱんださんのシオン様とても素敵です! (2018年2月1日 1時) (レス) id: 68b3b2fabf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももいろぱんだ | 作成日時:2017年10月10日 16時

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