episode8 ページ17
ジョンウside
「ジョンウやー！ヌナが迎えに来たよー！」
「ちょっヌナ声おっきい！」
「え、なんで？だめなの？」
「いや、当たり前じゃないですか！もうっ」
高級車の窓から顔を出し、
俺に手を振るAヌナ。
人が居なければまだいいけど、
ここは学校の前な訳で。
ほんとにこの人は自分の知名度を分かってない。
何を言っても理解してくれなさそうなのは見え見えで、
俺は諦めて駆け足で車に乗り込んだ。
「学校、お疲れ様」
「ヌナぁ、着いたならカトクで送ってくださいよぉ、」
「だって、着いたらちょうどジョンウが見えたからぁ」
言い訳をする子供みたいに言う。
これはまたやるな、
二言目には「出発しまーす！」
と呑気に言っているヌナを見て、
俺は小さくため息をついた。
今日は俺だけが学校に行かないといけなくて、
それに対する愚痴をぼやいていれば、
ヌナが迎えに来てくれることに。
ヌナの運転する車に乗るのは、
メンバーの中で俺が初めてで、
他のメンバー達から随分と妬まれた。
そもそもAヌナが運転ができることが判明したのはついこの間のこと。
ヌナのソロ曲のMVが公開された時である。
もちろんルトとのシーンや、ビジュアル、
色んな反響があったが、
その中でも1番反響が大きかったのは、
ヌナが車を運転するシーン。
ヒョンたちも誰も免許を持ってることを知らず、ファンの間だけじゃなくTREASURE内でもなかなかの大騒ぎだった。
景色を見ていた視線を横に向ける。
隣には慣れたように車を運転するAヌナ。
スピーカーからは、こないだ俺が好きだと言っていた日本の曲が流れている。
普段見なれない姿、
なんだか随分と大人に見える。
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ここで少し新作のお知らせをさせてください。
選択【TREASURE】
アサヒとジフンを中心にしたお話です。
よければ覗いて行ってくだされば嬉しいです。
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作者名：もなか | 作成日時：2022年10月4日 12時
