・ ページ20
え、これ、俺結構我慢したから、
ちょっとご褒美貰えても良くない?
なんてことを考え始める。
本当はご褒美もなにも、
俺が全部始めたことで、
俺が招いたことなんだからそんなの関係ないんだけど、
さっきまで結構きつくて、
耐え抜いた俺、
だから、なんて。
そして、未だ俺をぼっっと見つめるAの
頬に俺が両手で触れる。
「A、じゃあ今度は俺からぽっぽしてもいい?」
「んー?してくれるの?いいよぉ?」
「うん、じゃあ、ちょっと目閉じて?」
「うん!」
いつもだったらこんな荒業通用しない。
だけど、酔っ払いAには簡単に通じて。
やっぱり俺以外の男の前では
こんな姿見せちゃいけないなと
再認識する。
閉じられた目。
なにも警戒していない、
純粋な顔して、
ただ、斜め上の俺に顔を向ける。
ごめんね、A、
こんな悪いオッパで、
少しの罪悪感と大きな高揚感。
そっと顔を近づけて、
さっきのAとは違って、
途中横にずらすことなく、
真っ直ぐに進む。
そして、柔らかく触れる唇。
ほんとただ触れるだけのそれ、
なのにすっごいどきどきして、
それを誤魔化すみたいに途中で目を閉じた。
そして、離れる顔。
少し離れれば、
Aの瞳がゆっくりと開いて。
不思議そうな顔して俺を見つめる。
「オッパぁ、今唇にしました?」
「うん、オッパの知ってるポッポはこっちだからね」
「えぇ、良くないですよ、そういうのは好きな人同士でしないとぉ」
「俺はA好きだけど、Aは俺のこと好きじゃないの?」
「好きですよ?」
「じゃあ、いいんじゃない?」
「えぇ、そういうもの?」
「うん、そういうもの」
そう言うと、
まだ納得してなさそうな顔しながら、
「そうなのかなぁ」
なんて言っている。
すごい屁理屈。
さすがに今のは自分でも呆れるけど、
でも、許して欲しい。
ほんと、危なかったんだから俺。
これでも耐えたんだから。
男の苦しみを知らない純粋なA。
可愛くて仕方ないけど、罪な子だなと思う。
269人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
monaka12245(プロフ) - 読む専ペンギンさん» すみません、ありがとうございます!今確認したら外れてませんでした、確認不足です、改めてすみませんでした。また、何かあればご指摘頂ければ幸いです。 (2022年10月2日 12時) (レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
読む専ペンギン(プロフ) - コメント失礼いたします。私がコメントしている時点ではまだ外れていません。再度お手数ですが解除してください。 (2022年10月2日 1時) (レス) id: 840b72c947 (このIDを非表示/違反報告)
monaka12245(プロフ) - 三月@ ? ?さん» ご指摘ありがとうございます!すみません、知識不足で外し損ねておりました。以後気をつけさせていただきます! (2022年10月1日 12時) (レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
三月@ ? ?(プロフ) - お、り、ふ、らたってますよ、違反なので消してください (2022年10月1日 11時) (レス) id: e9fcfd8598 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作成日時:2022年9月30日 20時