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『心臓の音、早い？』
『嘘やん、ばれた？』
『うん、私も一緒だから』
『え？』
私がそう言うと少し驚いたように、
ぱっと腕を離した。
そのまま私の肩を持つと、
また、あの目で私を見つめる。
恋人みたい。
ほんとに、なんだか自分ですら錯覚しそうになる。
逃れたい気もするのに逃れられないその目線。
私をじっと見つめて、
ヨシくんは何も言わない。
肩にあった両手を私の顔へとスライドさせると、親指で優しく頬を撫でた。
小さく揺れる瞳。
知らぬ間にその瞳に見惚れて、
ただ何を考えるでもなく見つめていた。
ぼぅっと眺めてるうちに、
段々とその瞳が近くなって、
あまりの近さに焦点が合わなくなって、
視界がぼやけた時、
はっとした。
『ヨシくん、』
『っ、』
『だめだよ』
『A…』
『そういうのは、本当の恋人にしないと』
『…』
瞬きをして、
もう一度目の前の瞳を見つめると、
未だ近い距離。
ただ、今までに見たことがないくらい、
悲しそうな瞳に変わっていた。
ごめん、でも、私たちは違うから。
今日はそうでも明日は違うから。
流されちゃいけないのはヨシくんもきっとよく分かってるはず。
『ごめん、』
悲しそうな瞳のままそうぼそっと呟くと、
そのまま私から少し離れた。
顔を下へ向け、
何も言わず黙り込む。
そんな悲しい顔、しないで。
原因は私のくせにそんな都合のいいことを思う。
でも、ヨシくんに今日、
笑ってて欲しいのは嘘じゃないから。
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monaka12245(プロフ) - あうさん» ありがとうございます！番外編の方も見ていただけてすごく嬉しいです！現在続編を書いているところです。1つエピソード書き終えた所で上げようと思っておりますので、読んでいただければ幸いです。 (2022年10月2日 14時) (
レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - わああとてもすきです、、、番外編もとってもよかったです泣 全然ゆっくりでも大丈夫なので、気長に更新まってます！！ (2022年10月2日 1時) (レス) id: 6ba6c9a15c (このIDを非表示/違反報告)
monaka12245(プロフ) - ao_314さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！もっと素敵にメンバー達を書けるよう頑張ります！ (2022年9月20日 20時) (レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
ao_314(プロフ) - ヨシくんが可愛いしカッコいいしで最高です！ありがとうございます笑 (2022年9月20日 14時) (レス) @page44 id: 646af75665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2022年5月29日 21時
