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しばらく間を置いて、今度はマシホくんが口を開く番。
『A？』
『なぁに？』
優しく甘く私の名前を呼ぶ声に合わせて私もできる限り優しく答える。
でも、それに続いた言葉は
『ありがとう』
の一言。
たった一言、なんだけどその一言には色んな想いが詰まってる気がして、私は自然に笑みが溢れた。
そして、少し間を空けてから、
『でも、俺、今幸せやで』
マシホくんは優しい笑顔でそう言った。
でも、マシホくんはいつもそう言うから。
みんなが辛い時も、マシホくんだけは笑顔で励ましてくれるから。
絶対、同じように辛いはずなのに。
その言葉を疑う訳じゃないけど、どうしても知らないところで一人悲しむことだけはして欲しくなくて、
『ほんとに？』
と聞くと、
『うん、ほんまに』
とサラッと答える。
マシホくんはそればっかり、って思って少し不機嫌な顔をする。
するとすかさず、
『なんその気に食わんって顔は笑』
と飛んでくる。
なんでそんなに私の考えてることが分かるのかな、なんて頭の片隅で考えながら、
『だっていつもそう言うから…』
と言うとマシホくんは面白そうに笑う。
マシホくん、笑いすぎ。
『あははっ、いや、ほんまやで？笑』
『だってAがおるやん』
だなんて当たり前みたいにいう。
私マシホくんに何にもできてないのに。
『私がいれば幸せなの？』
何かをしてあげられてる自覚なんて一切なくて聞き返す。
『そうやで？』
『Aがおらんかったら俺は悲しいけど、今はAがこうやってそばにおるから幸せ』
やっぱり、何にもしてあげられてる自信は無いけど、マシホくんはきっとこれ以上のことは私に言ってくれないだろうな。
そう思うとそれを私は信じるしかなくて、なんにもしてあげられなくてごめんね、とそうやって言ってくれてありがとう、の気持ちを込めて、私はマシホくんにホールドされていただけの腕をマシホくんの背中に回してぎゅっと力を入れた。
『じゃあ、ずっとマシホくんのそばにいないとだね』
そう言うと、マシホくんは嬉しそうに笑って
『ははっ、そうやで？笑おってや？笑』
と言った。
そう優しく笑うマシホくん。
その姿を見て、何があっても、私がマシホくんのことを守ってあげよう、とそう心に決めた。
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monaka12245(プロフ) - あうさん» ありがとうございます！番外編の方も見ていただけてすごく嬉しいです！現在続編を書いているところです。1つエピソード書き終えた所で上げようと思っておりますので、読んでいただければ幸いです。 (2022年10月2日 14時) (
レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - わああとてもすきです、、、番外編もとってもよかったです泣 全然ゆっくりでも大丈夫なので、気長に更新まってます！！ (2022年10月2日 1時) (レス) id: 6ba6c9a15c (このIDを非表示/違反報告)
monaka12245(プロフ) - ao_314さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！もっと素敵にメンバー達を書けるよう頑張ります！ (2022年9月20日 20時) (レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
ao_314(プロフ) - ヨシくんが可愛いしカッコいいしで最高です！ありがとうございます笑 (2022年9月20日 14時) (レス) @page44 id: 646af75665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2022年5月29日 21時
