吾輩はヌナでありヒョンである (ページ8)

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○接触2 ページ8

------収録後---- ----

「スンチョラ～、よくやってくれた！」

「あ～、…あれは良く無かった。さすがにちょっと不自然過ぎた」

がははと笑うジョンハンと頭を抱えて渋い顔のスンチョル。
収録は無事終わった楽屋、そこでは私の周りとスンチョルの周りに固まるようにメンバーが集まっていた。

「ヒョンが行かなかったら僕が行ってた」

ハンソラがフンと鼻をならす。
反省会のような空気に収録後というのもあり喉が渇いてくる。

『ソラ…でもほら、あれはスキンシップの範囲内だと思うんだけど…』

言ったそばからメンバーが首を千切れんばかりに首を縦に振る。
すると次々に「ハルには警戒心がない」やら「好きに触らせ過ぎ」とかみんなして言いたい放題だ。

『僕、公には男だよ？みんな気にしすぎ！…さすがにジョンハンがされたら止める…けど』

「ヒョンはもう話せば男だって分かるじゃん！だとしてもハルは顔が近かったの！」

『スングァニまで…あれぐらい慣れて行かないと！』

「画面に映った顔、一瞬すっげー強張ってたのは見間違いかな～」

『ハニ…それは、』

「ハル、もういいから。俺も過剰に反応したの悪かった。」

『あ、いや…そんなスンチョルヒョンが謝ることじゃないです。むしろ僕の方こそ…その、ごめんなさい』

「まあまあ、ハルの事になるとみんな敏感になるのは仕方ないよ。僕も人のこと言えないけどね」

リーダーに諭され、落ち込む私にジスが目線を合わせるようにしゃがむ。
おそるおそる目をあわせると優しく手を握ってくれた。
ジェントルマンはやはりフォローの仕方も違うようだ。

でも、今後もっと番組への出演が増えたらのことを考えると、
こういう事で足を引っ張らないようもっと男らしく振る舞うようにしよう。

『僕はジェントルマンに負けないジェントルマンになる…』

「ハル？なにか言った？」

『ううん、みんなよりもっとかっこいい男の子にならなくちゃってね』

みんなのヨンヒではない、もっとかっこよく溶け込めるように頑張らないと、と私は意気込んだのだった。