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○マンネとヌナ *DNside ページ39

朝を知らせる鳥の囀りも、街が動き出した喧騒も嫌いではない。


けれどどうやっても起きれないのは僕の行いが悪いのだろうか。

眠りにつく前に、起きる予定の時間より2時間も早く目覚ましをセットするのが癖になってしまっている自分にため息が出た。

同室のヒョンには朝早くからうるさいと言われてしまうのも変な話慣れてしまったので、早く起きれるようにと自分に期待しながら眠りについた。


はずだった。


『チャニ〜、朝だよ』


「え…」


『まだ起きてない?ほら起きて』


柔らかい、女の人の声で目が覚める。
目の前にはにこにこと『おはよう』と笑いかける(ユナ)ヌナ。
ここは僕の部屋のはず、ぼやける頭でとりあえず挨拶を返した。

「おはよう…ヌナ…」


『チャニ、今日早く起きるんじゃなかったの?』


目をぱちぱち。頭付近にある時計を取って見ると起きるはずの時間を過ぎていて飛び起きた。
またやってしまった。飛び起きたことに驚いたヌナが目をぱちくりさせるのを横目に2人で座り直す。


「お、起こしに来てくれたの?」


『そう、チャニが早く起きたい〜って言ってたの、昨日スニョンが聞いたのに時間過ぎても起きてこない〜って言うからね』


起こしに来たの。そう笑う彼女はさっさと僕の布団をたたみにかかる。


『今日は活動最終日だから頑張ろうね、チャニヤ』


「うん…」

ヒョンもヒョンでヌナを寄越さずとも、同室ならなんで起きる時に起こしてくれないのか。
ボサボサの髪を手ぐしで直す。
もう布団をたたみ終えるヌナを見るとその服装が目についた。
Tシャツにショートパンツ、もといそれはもっと生地の薄い、いうなればそれは…。


『今日は朝から暑いね〜、チャニもその短パンよりこれ一枚のほうがいいんじゃない?』


「まってそれって」


男の子なら見覚えのあるそれを履きこなすヌナは終始ご満悦な表情で顔の引きつる僕へ微笑みかけた。

『トランクスだよ〜』


「嘘でしょう…自前?」


『そ、楽だよってむこうの友達が言ってたから買ってみたの』


寝起きを見られるとは違う気恥ずかしさに顔をしかめる。なんでこの人は恥ずかしげもなくトランクスを堂々と履いてるのか。
流行り?日本の流行りなの?

それよりも、そのトランクスから覗いて目の前をチラつくヌナの脚にばかり目がいってしまって僕には刺激の強いモーニングコールになった。

○Pとヌナ1→←○初心忘るべからず



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作者名:un | 作者ホームページ:http://privatter.net/u/1230un__  
作成日時:2016年5月20日 23時

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