吾輩はヌナでありヒョンである (ページ30)

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○ペンサは程々に4 ページ30

「ジョシュアヒョンのペンの子のピアス褒めてる辺り、よく気付くなあっておもった。」

そういえばちゃんと伝えたの？とさながら洋画の俳優みたいにハンソルの小首を傾げてくる仕草は様になる。
疲れてて忘れてたと言うとあからさまに飽きられられた。

『あとでちゃんと伝えるし。…スキンシップとか、なんか気づいちゃうんだよねー…』

それに今言われるまで過度なスキンシップはあまり自覚無かったと言うと、なぜか納得したように溜息をつかれて今度は私がむっとしてしまう。

「ヌナの、飾らないでああいうことできるのはやっぱり尊敬するところあるよ」

『それはあんたも。…これって褒めてる？』

「褒めてる褒めてる」

『じゃあさ、』

次になんて言おうか。
ほんの少し、邪心が湧いてしまう。
褒められるならなにかほしい。
たとえ目の前の彼が年下でも褒めてくれてるなら、お言葉に甘えても罰は当たらないはず。
クエスチョンマークを浮かべたハンソルがなに？と聞いてくる。

『えい。』向かい合う体勢からハンソルの太ももに寝転んだ。

「は？！えっ、なに！」

『褒めてもらおうと思って』

「だ、だからってなんで膝枕しなきゃいけないの…嘘でしょ…」

普段から年齢より上に見られる風貌の達観した彼が、今は年相応に慌てている。見上げると長いまつ毛や整った顔のラインが目に入り、やっぱりハーフってすごいと溜息が出てしまう。