吾輩はヌナでありヒョンである (ページ24)

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○鈍感ヌナ2 ページ24

『しばらくみんなでご飯食べ行ってなかったからそれもあるのかな…』

ぽつり、と呟く。
デビューして多忙な日々が続く中だ。メンバー揃って外食なんて早々にできるものじゃ無いけれど、みんなだってしたい気持ちはあるはずだ。
きっとそんな皆をおいてジュンと2人だけで外食した私に不満が出たのだろうと自分を納得させた。
すりすり、と私の頬を手の甲で撫でる感覚に視線を向ける。
ミンギュが首を傾げていた。

「それもあると思うけど、ヒョンは本当にわからないの？」

『分かったような口ぶりだねミンギュ』

「知ってるから言ってるんだよ…」

言い終えるまでに段々小さくなる声に、なんだかこちらが悪い気がして。
顔を背けてしまったミンギュを宥めようとするとスタイリストさんに呼ばれてしまった。

なんてタイミングの悪い。
待っていたお声がけだが今は目の前でむくれてしまった大きなわんちゃんの方が気になってしまう。

どちらを優先しようかあたふたしていると、それに気づいたミンギュが行ってきなよ。と少しむくれたまま言うからごめんねと手を合わせる動作をしてその場を後にした。